一目の網は、以って鳥を得べからず。

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〓一目の網は、以って鳥を得べからず。〓

今回は、目標についての話です。
目標のないミサイルは、鉄のかたまりにすぎません。
人間にも、これと同じ事がいえます。
目標が決まると、自分の方針も定まってくるものです。
目標は明確にすることが大事ですね。
目標や目的を明確にすることの重要性を指摘した中国の例え話しがあります。
ある時、兄弟でロバを引いて歩いていたら、通りがかりの人から、
「ロバの背が空いてるじゃないか。君たちはずいぶん無駄なことをしてるね。」
といわれました。
そこで、兄は、ロバの背中に乗って、
弟に手綱を引かせて進むことにしました。
暫く行くと、また別の旅人とすれ違いました。
旅人は兄にこう言いました。
「君は、弟に対する思いやりとかないのかね?」
赤面した兄は、遠慮する弟を無理にロバの背に乗せ、
自分は手綱をとって、ロバを引いていくことにしました。
これならもう誰にも文句は言われまいと兄弟は思いました。
暫く行くと、今度は、老人が弟に声をかけました。
「お前はなんという礼儀知らずだ。兄に手綱を引かせて自分がロバに乗ってるとは。」
それではと、兄弟は二人で仲よくロバに乗ることにしたといいます。
この話は、まだまだ続きます。
暫く行くと、何人かの通行人が騒ぎ出しました。
彼らは、兄弟のそばに寄ってきて言いました。
「お前たち、これではロバがかわいそうではないか。動物虐待だ。」
そして、兄弟は、ロバを担いで帰って行きました。
さて、この兄弟はなぜこのような無駄な骨折りをしなければならなかったのでしょう?
答えは簡単です。
兄弟は、ロバを利用するのを主とするのか、
ロバを愛することを主とするのか、
礼儀を守ることを主とするのか、
それとも弟をいたわることを主とするのか、
目的、方針が確立していなかったのです。
目的さえはっきりしておけは、
この話のように、個々の問題で右往左往することはなかったはずです。
私たちの日常、仕事でも同じことがいえます。
目標をはっきりさせると、更にいいことがあります。

それは決断力が上がることです。
決断力の強い人というのは、自分がどこに向かうべきかを知ってる人間です。
目標を持たず、決断力が強いという人はいません。
もしいるとすれば、それは決断力ではなくて、
気まぐれか、無鉄砲さがそう見えるにすぎません。
このように、目標を持つことの波及効果には素晴らしいものがあります。
決断力だけでなく、先見力、判断力、集中力、記憶力、行動力、指導力などの原泉は、すべて目標を持つことによる波及効果として生まれてきます。
そして、目標達成の一つのヒントは、
「一目の網は、以って鳥を得べからず。」
です。
この意味は、
鳥を捕らえる網の目はただ一つに過ぎないが、
他の幾千もの網の目がその周囲についていなければ、
一羽の鳥も捕らえることはできません。
目標達成も、これと同じように多くの人たちの間接的な協力が不可欠だということです。
スポーツ選手や、芸能人なと成功した人のインタビューを聞いてても、
その話の中には、
自分だけの力だけではなく、助けてくれた人や協力してくれた人の存在が出てきますね。
もちろん、本人が目標を明確にもって、
熱意を持って努力してるからこそ協力者が現れるのはいうまでもありません。
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